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PMTCとはどんなケア?流れやメリット、注意点も

  • コラム
PMTCのイメージ

こんにちは。千葉県松戸市「新松戸駅」「幸谷駅」より徒歩1分にある歯医者「新松戸歯科」です。

虫歯や歯周病を予防するためには、日々の歯磨きが欠かせません。

しかし、どれだけ丁寧に磨いても、どうしても落としきれない汚れがあります。そんなときに役立つのが、PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)というプロによる専門的な歯のクリーニングです。

PMTCは歯科医院で受けられます。セルフケアでは届かない部分まで徹底的に清掃してくれるため、口腔内の健康を維持するうえで非常に有効とされています。

本記事では、PMTCの特徴や流れ、受けることで得られるメリット、さらには注意すべき点や適切な頻度についても詳しく解説していきます。正しい知識を身につけて、自分の歯をより長く健康に保ちましょう。

PMTCとは

PMTCできれいになった歯のイメージ

PMTCとは、Professional Mechanical Tooth Cleaning(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)の略です。日本語では、歯科専門家による機械的歯面清掃と訳されます。

PMTCでは、歯科医師や歯科衛生士が専用の機器と薬剤を使用して、普段の歯磨きでは取り除けない歯垢(プラーク)や歯石を除去します。バイオフィルムなどの汚れも徹底的に除去できるので、口内を清潔に保てます。

PMTCでは、通常の歯磨きでは見落とされやすい部位まで丁寧に清掃できます。

また、PMTCは単に汚れを落とすだけではなく、歯の表面を磨き上げることで再付着を防ぎ、口臭の防ぐ効果も期待できます。施術中には、歯科衛生士が患者さまに合わせたケア方法のアドバイスを行うことも多く、セルフケアの質を高める一助にもなります。

PMTCは、虫歯や歯周病の予防、口臭対策、美しい歯の維持といった、多くの目的に対して効果的な施術といえるでしょう。

PMTCの流れ

PMTCでクリーニングを受ける女性

PMTCは、単に歯を磨くだけの処置ではなく、いくつかの工程を通じて段階的に口腔内を清掃・保護していく流れがあります。処置時間は30分〜1時間程度が一般的です。

これらの工程は、口腔内の状態や医院の方針によって若干の違いはありますが、いずれも専門的な知識と技術を持った歯科衛生士が担当します。患者さまにとって快適かつ安全に受けられるよう配慮されています。

一般的なPMTCの手順を確認しましょう。

口腔内の検査と状態確認

PMTCに先立ち、歯科医師や歯科衛生士が口腔内の状態をチェックします。歯垢の付着状況、歯石の有無、歯茎の腫れや出血などを確認し、PMTCが安全に行えるかを判断します。歯石が多すぎる場合などには、スケーリングなどの別の処置を先に行うこともあります。

歯垢・歯石の除去(スケーリング)

専用の超音波器具や手用スケーラーを使って、歯に付着している歯垢や歯石を取り除きます。この工程は、特に歯周ポケット(歯と歯茎の隙間)に重点を置いて行われ、虫歯や歯周病の原因菌を除去することを目的としています。

汚れの染め出しによる可視化

施術前または途中で、染め出し液を使って歯垢の残り具合を可視化する工程が行われる場合があります。これにより、どの部分に磨き残しが多いかを確認でき、施術者が重点的に清掃する目安にもなります。患者さま自身も、自身のケアの課題点を把握できる貴重な機会となります。

歯面の清掃(ポリッシング)

専用の研磨ペーストとブラシやゴム製のチップを使用して歯の表面を磨きます。これにより、ステイン(着色汚れ)やバイオフィルムを効果的に除去し、歯の表面をツルツルに仕上げることができます。

清掃後の歯は汚れが再付着しにくくなり、予防効果が高まります。

舌や粘膜の簡易清掃

歯の清掃に加えて、舌の表面や頬の内側など、口腔内の粘膜部分も軽く清掃されることがあります。舌の表面には細菌や食べかすがたまりやすく口臭の原因になることもあるため、簡易的な舌ブラシやスポンジを用いた清掃が行われる場合があります。

フッ素塗布

最後に、歯の表面にフッ素を塗布して仕上げます。フッ素には歯質を強化し、虫歯の進行を抑える働きがあります。仕上げとしてフッ素塗布を行うことで、清掃したばかりの歯にフッ素がしっかりと浸透しやすくなります。

ケア後の説明とアドバイス

施術後には、歯科衛生士がその日のケア内容を説明し、患者さま一人ひとりの磨き残しの傾向や注意すべき点についてアドバイスを行います。歯磨きの方法、デンタルフロスや歯間ブラシの使い方、歯磨き粉の選び方など、セルフケアの質を高めるための情報を得られる貴重な時間です。

PMTCを受けるメリット

PMTCを受けるメリットイメージ

PMTCを定期的に受けることによって、さまざまな恩恵を受けられます。以下に、PMTCの代表的なメリットをいくつかご紹介します。

虫歯や歯周病を予防できる

PMTCでは、バイオフィルムと呼ばれる細菌の膜やセルフケアでは取り除きにくい歯垢・歯石を専門的に除去します。これにより、虫歯や歯周病の原因となる細菌の繁殖を防ぐことができ、再発リスクも低減します。

特に、歯周病は初期段階では自覚症状が少ないため、予防の観点から非常に有効だとされています。

歯の寿命を延ばせる

定期的なPMTCによって歯や歯茎の健康が保たれ、結果的に歯を失うリスクが減少し、歯の寿命を延ばすことにつながります。特に、高齢期の口腔トラブルは全身の健康にも影響を及ぼすため、早期からの予防が重要です。

口臭を軽減できる

口臭の原因は、歯垢や舌の汚れ、歯周病など多岐にわたりますが、PMTCによりこれらの汚れを除去することで、口臭の発生を抑えられます。特に、歯と歯の間や歯周ポケット内の汚れはセルフケアが難しいため、専門的なケアが大きな効果を発揮します。

歯の見た目が美しくなる

PMTCによって歯の表面の着色汚れ(ステイン)やくすみが取り除かれ、自然な白さが回復することがあります。ホワイトニングほどの劇的な変化はありませんが、歯本来の美しさを取り戻すことができ、口元の印象が明るくなります。

歯の再汚染を防げる

歯の表面を磨き上げることで、汚れや細菌が付きにくくなり、再びプラークが形成されるのを防ぐ効果があります。これにより、日常のブラッシングでも汚れが落としやすくなり、セルフケアの効果も向上します。

医療費の抑制にもつながる

虫歯や歯周病が進行してからの治療は費用も時間もかかります。PMTCで口腔内を清潔に保つことで、将来的にかかる治療費を抑えられる点も、大きなメリットのひとつです。予防的な投資が、長期的に見ると経済的な負担の軽減につながります。

健康意識が高まる

PMTCの通院を習慣化することで、歯だけではなく、全身の健康に対する意識も高まります。歯科医院では定期検診と合わせて生活習慣の見直しを提案されることも多く、健康的なライフスタイルを保つきっかけとしても役立ちます。

歯科医師からのアドバイスが受けられる

PMTCの施術中や施術後には、歯科医師や歯科衛生士が患者さまの口腔内の状態に合わせたケア方法についてアドバイスを行うことが一般的です。自分では気づきにくい磨き残しの癖などを指摘してもらえるため、日常のケアに活かすことができます。

PMTCを受けるときの注意点

PMTCを受けるときの注意点イメージ

PMTCには多くのメリットがある一方で、施術を受ける際にはいくつか注意したいポイントもあります。安全かつ効果的にPMTCを活用するために、以下の点を理解しておくことが大切です。

事前の診察が必要

PMTCはすべての人にすぐ行えるわけではありません。重度の歯周病や虫歯がある場合、まずはそれらの治療が優先されることがあります。そのため、施術前には歯科医師による診察を受け、現在の口腔内の状態を確認してもらうことが重要です。

保険が適用されないことが多い

PMTCは基本的に予防処置であるため、健康保険の適用対象外となる場合が多く、自費診療扱いとなります。費用は歯科医院によって異なりますが、1回あたり3,000円から1万円程度が目安です。施術を受ける前に料金体系を確認しておきましょう。

施術後の一時的な違和感

施術後には、歯が少ししみる、歯茎が刺激を受けて軽く腫れるといった一時的な症状が出ることがあります。特に、知覚過敏の傾向がある方は、施術の内容や使用する器具について事前に相談しておきましょう。

多くの場合、こうした違和感は数日以内に自然におさまります。

継続が必要

PMTCは一度受ければそれで終わりというものではありません。歯垢やバイオフィルムは時間とともに再び形成されるため、定期的な施術が必要になります。継続して初めて、その予防効果を実感できるということを理解しておきましょう。

セルフケアの継続も不可欠

PMTCを受けたからといって、日々の歯磨きを怠ってよいわけではありません。プロのケアとセルフケアはあくまで補完関係にあります。

PMTCによって清潔な状態を維持しやすくなった分、日々のケアも丁寧に行うことが大切です。

PMTCを受ける頻度

PMTCの効果を最大限に活かすには、定期的に継続して受けることが大切です。

しかし、どのくらいの頻度で通うべきなのかは、患者さまの年齢や口腔内の状態、生活習慣などによって異なります。以下に、一般的な目安と個別のケースに応じた頻度の考え方をご紹介します。

一般的な目安

多くの歯科医院では、PMTCの理想的な頻度を3か月に1回としています。バイオフィルムが形成され再び成熟するまでに要する期間が、約2~3か月であるためです。この周期でメンテナンスを行うことで、虫歯や歯周病の原因となる細菌の定着を防ぎやすくなります。

口腔内の状態による調整

歯周病のリスクが高い人や矯正中で清掃がしにくい人、唾液の分泌量が少ない人などは、1~2か月に1回の頻度で受けたほうが良い場合もあります。歯や歯茎の状態が非常に良好で、セルフケアもしっかりできている人であれば、年に1〜2回でも十分とされるケースもあります。

イベント前のケアとしての活用

結婚式や写真撮影など、特別なイベントの前にPMTCを受ける人も増えています。このような場合には、普段よりも少し短いスパンで施術を受けることで、口元の印象をより清潔に整えられます。

まとめ

PMTCを受けて笑顔になる女性

PMTCとは、歯科医師や歯科衛生士が専用の機器を使って歯の表面や歯周ポケットの汚れを徹底的に除去するケアです。虫歯や歯周病の予防、口臭対策、美しい歯の維持といった多くのメリットが得られます。

施術の流れは、口腔内の確認から始まり、歯垢・歯石の除去、歯の研磨、フッ素塗布といった段階を経て行われ、患者さまの口内環境に応じたケアが行われます。

PMTCの適切な頻度は個人の口腔内の状態によって異なりますが、一般的には3か月に1回が目安とされています。まずは歯科医院で自身に合ったプランを相談し、無理なく続けられる予防習慣として取り入れるのが理想的です。

健康な歯と美しい口元を保つために、PMTCの活用をぜひ前向きに検討してみてください。

PMTCを検討されている方は、千葉県松戸市「新松戸駅」「幸谷駅」より徒歩1分にある歯医者「新松戸歯科」にお気軽にご相談ください。

当院は、虫歯・歯周病治療はもちろん、大切な歯を守るために予防歯科に力を入れております。他にも、ホワイトニングや審美歯科、入れ歯治療なども行っています。

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