唾液パワーで病気予防!
- コラム
「災害時の口腔ケア」の中で、歯磨きが難しい時は代わりにガムを噛むことをおすすめしました。そこで触れたように、実は、唾液にはウイルスから体を守ってくれる抗体が含まれているんです。
体調を崩しやすい今の季節、唾液のパワーを知って、病気の予防を心がけましょう!!💪🏻
唾液のもつ働き
唾液は食事のときに分泌され、食べ物をやわらかくして消化を助けるはたらきをもつほか、口腔内の乾燥を防いで、清潔に保つはたらきももっています。
大人の場合、一日に約1〜1.5リットルもの量の唾液が分泌されています。
また、唾液には「IgA抗体」という免疫物質が含まれています。唾液は、健康な生活をおくるためには欠かせない存在なんです🙆♀️
唾液が少ないと、どうなる?
室内の空気が乾燥しやすい時期になると、風邪の予防として、加湿器をつけ始める人も多いかと思いますが、口腔内もそれと同じです。
ウイルスが口腔内に入ってきたときに、唾液が少ないと、ウイルスが直接舌の粘膜にくっついてしまいます。舌から体内にウイルスが広がり、風邪や、インフルエンザなどの症状を引き起こします😱
しかし、唾液がしっかりと分泌されていれば、唾液に含まれる「IgA抗体」がウイルスを洗い流してくれるんです😊
室内と同じように、口腔内の潤いをしっかりと保つことで、感染症の予防につながります。
唾液を増やすには
唾液の分泌を促すために、おすすめの方法があります😌
それは、「唾液腺マッサージ」。体内には唾液を出す「唾液腺」が、主に三つあります。
こめかみの下の内側にある「耳下腺」、舌のすぐ下にある「舌下腺」、舌下腺のさらに奥にある「顎下腺」です。
※マッサージのやり方はとても簡単☝️
両手の親指をくっつけて、顎の真下からグッと押し上げます。痛くない程度に、10回ほどやさしく押しましょう。起床時、食事前、就寝前におこなうのが効果的です。
また、舌を大きく出したり、引いたり、左右に動かしたり、頬を膨らませたり、すぼめたりなど、手を使わなくても、唾液腺を刺激することができますよ!
なお、一般的に唾液腺の活動は加齢とともに弱まり、唾液の分泌量も減っていきますが、加齢以外が原因になることもあります😨
重大な病気が隠れている可能性もありますので、口が乾きやすくなった、食事がのみこみにくくなった、など気になることがあればお早めに、相談してくださいね。
新松戸歯科では定期健診でお口の健康を維持する取り組みを行っています。
お悩みがあれば相談にいらして下さい。